子どもの遊びではない大人の塗り絵
ぬりえというと、子どもが遊ぶためのものというイメージを持つ人が多いですが、最近では大人が本格的にぬりえをすることが増えています。もちろん、単純に色を塗っていくというだけでなく、いろいろな画材を使ってもっとも本格的なアートをする感覚で行うのです。
自分の想像力を鍛えて美的感覚を養うのに役立ちますし、自分なりの世界をぬりえで表現することによって、ストレスを解消する助けにもなります。ぬりえを始めた最初のことはさほど上手にできなかったものが、レッスンを受けて上手に絵を完成させられるようになっていくというやりがいも味わえます。
大人用の凝ったデザインのベースもありますし、画材も豊富に揃っていますので、大人の趣味として楽しめるようになっているのが、現代のぬりえなのです。それに合わせて、たくさんのぬりえ教室も大人専用のものとして開かれるようになっていますので、新しい趣味を覚えたいという人にぴったりです。
いろいろな技法があってやりがいがある
ぬりえと一口に言っても、大人がやる場合はレベルも高く、たくさんのテクニックを覚えていくことになります。
色を塗るという芸術的な作業には、たくさんの技法があって、それぞれに覚えるべき技術が異なります。
たとえば、一般的なのは色鉛筆を使ったものですが、水彩色鉛筆という水彩画のようなタッチにできるものもありますので、より豊かな表現ができます。また、水彩絵の具を使ってのぬりえは、より本格的な画を完成させることができますので、自分でオリジナルの絵を描けるようになりたいという人のステップアップにも適しています。
クレパスは色鉛筆と同じように気軽に使える技法ですが、より迫力のあるぬりえにすることができて、自分なりの表現を加えられるという魅力もあります。他にもクーピーペンシルというものもあって、色鉛筆に比べるとさらに鮮やかな色合いを出せることや、ツヤのある絵に仕上げられるというメリットがあります。それぞれの違いを見極めて、自分がしたいと思う技法にチャレンジしてみると良いでしょう。
いろいろなシーンで生かせるテクニック
ぬりえをきちんと教室で教わってテクニックを磨いていくと、いろいろなシーンで生かせるようになります。
たとえば、誰かに感謝の気持ちを伝えるためのカードや手紙を作る時などに、ちょっとした彩を添えることができるようになります。またインテリアをDIYで工夫したいという時も、身に着けた彩色のテクニックを生かして、部屋の雰囲気に合わせたカラーリングにすることもできます。
ぬりえから発展して、自分なりのオリジナルの絵を描くことにレベルアップすることもできますので、長く続けられるというメリットもありますので、大人の趣味として最高です。
ちなみに、子育ての専門家である保育士を目指す際に、ぬり絵の技術や知識を活かすことも可能です。これは、保育士の試験に「造形表現」という科目があり、実際に色鉛筆を使って絵画をする必要があるためです。施設によっては、保育士資格なしでも働ける場所もあります。
とはいえ、有資格者であれば働ける環境も増えるので、合格を目指すためにぬり絵を学ぶ人も少なくありません。