独特の柔らかい音色に惹かれて始める人も多いサックス

大人になってから音楽を始めたいと思う人では、サックスを選ぶ人の割合が多くなっています。
子どものうちに親から言われて始める習い事では、やはりピアノやバイオリンなどのいわゆる正統的な楽器が多いのですが、大人になってから自分で楽器を選ぶとなると、自分が好きなものを選ぶことがほとんどだからです。
サックスは独特の柔らかい音色が魅力的で、サックスを吹いている姿というのはとても様になるものです。

サックスで演奏している有名な曲も多いので、日ごろ耳にする機会が多いというのも一つの理由となっています。
趣味として大人が始める楽器の中では、特に男性からの人気が高く、新品でも中古品でもサックスの売れ行きは安定してあるという状況も見られます。

大人になってからでも始めやすいサックス

サックスはもともと、クラリネットというある程度難度の高い楽器をより簡単に吹けるようにと開発された楽器です。
もちろん、きれいな音を出すためのコツがあり、それなりの練習をしなくてはなりませんが、早い段階で音を出して簡単な演奏ができるようになるというメリットがあります。
そのため、今まで管楽器をしたことがないという大人でも始めやすい楽器であると言えるでしょう。

また、運指、つまり指の動きは基本的に学校で習ったリコーダーと同じで簡単ですので、弾きやすいというメリットもあります。
練習を重ねるにつれて、どんどん上達しているのが分かるという楽しさがありますので、頑張って練習を続けるモチベーションを維持できるのがうれしいところです。

さらに、サックスは他の楽器と比べて高価な楽器ですので、大人になってからある程度のお金を趣味のために使えるというのも一つのポイントです。
趣味として一つのことに打ち込めるもの、お金をある程度かけて真剣に行うものとなりますので、熱中して取り組めるのがサックスのいいところです。

サックスを習うにあたって

サックスは前述の通り、楽器そのものがある程度高価ですし、マウスピースやリガチャー、リードなどの消耗品を交換する必要もあります。
そのため、サックスを始めるためには10万円程度のお金がかかると思った方が良いでしょう。

また、本格的に習うのであれば教室に通って教えてもらうのがベストです。
サックスはほんのわずかな口の形によって音が変わり、音程をキープすることが難しくなりますので、正しい演奏法をプロから教わった方が良いのです。
また、間違った音程を指摘して修正してもらうというのも上達には欠かせないので、教室で教わることのメリットは大きなものがあります。

音量が大きいので、思いっきり自宅で吹くのが難しいという面もありますが、サイレンサーが販売されていますし専用のスタジオなどもありますので、安心して始められます。